新月の夜
ていた事がある。」
「ん?」
「なっちの事だ。」
「?」
「なっち結婚してるよ。」
「うそ!?」
「何回みぃに嘘言ったかなぁ?え〜っと…25の時だな。あいつの意志じゃない口封じをされてて、言うことはできなかった。みぃには話したかった…。隠し通せる自信はなかった。」
「……。」
「それより、話焦らしたでしょ?未亜ちゃんの妹さんとなっちと何か関連あるの?」
未亜は、
「…この写真を見て下さい。」
みのりは見る。あさみと二人の息子。
「かわいい女性ね。」
「私の妹です。」
「…あれ?この男の子…。」
「そっくりだろ?この写真、父親が撮ってるから写っていないけれど。これで確信するだろ?」
もう一枚の写真。ナオキが妊娠しているあさみを後ろから優しく抱いている。和也がナオキの方を見ている。
「なっち!?」
「二人は夫婦だ。長男、似てるだろ。」
「そっくり。」
「長男妊娠してた時は失踪して、未亜の気を悩ませた。」
「…まさか妊娠してるなんて思わなかったもの。付き合ってたのは知ってたからかくまってると思って殴りに行ったの。」
「いなかったの?」
「ナオキは居場所を知らなかった。焦ったでしょうね。ナオキだけ妊娠の事知ってたから。ナオキが捜し当てたんです。浮気なんてできない。今度はただじゃおかないから。」
義人はみのりに、
「不思議だろ?いつもの3人がこうして義理の兄弟になってしまった。オレはみぃがずっとお姉さんでいて欲しいし、弟でいたい。だから、辛い姿なんて見たくない。」
みのりは泣いて。
「ありがとう。」
「だから、アニキに何かされたら話して?未亜にでもいい。同じ28だ。」
みのりは笑って未亜に、
「今度、なっちの家に行きたい。」
「え?」
「未亜ちゃんの妹さんに会いたい。もちろんなっちも。なっちを虜にさせた人。私の知ってるなっちは硬くて、女の人には慎重。」
「…確かに、彼女に出会った後も硬い男だったよ。」
「いいでしょ?」
「…わかった。」
夜、みのりは少し怯えてる。義人の兄は、
「大丈夫、もう縛ったりしない。…怯えさせてたね。ごめん。覚めたのは義人に言われた時、大事な事を忘れていたな。思いやること。あいつはみのりにまで忘れなかった。」
「…違う
「ん?」
「なっちの事だ。」
「?」
「なっち結婚してるよ。」
「うそ!?」
「何回みぃに嘘言ったかなぁ?え〜っと…25の時だな。あいつの意志じゃない口封じをされてて、言うことはできなかった。みぃには話したかった…。隠し通せる自信はなかった。」
「……。」
「それより、話焦らしたでしょ?未亜ちゃんの妹さんとなっちと何か関連あるの?」
未亜は、
「…この写真を見て下さい。」
みのりは見る。あさみと二人の息子。
「かわいい女性ね。」
「私の妹です。」
「…あれ?この男の子…。」
「そっくりだろ?この写真、父親が撮ってるから写っていないけれど。これで確信するだろ?」
もう一枚の写真。ナオキが妊娠しているあさみを後ろから優しく抱いている。和也がナオキの方を見ている。
「なっち!?」
「二人は夫婦だ。長男、似てるだろ。」
「そっくり。」
「長男妊娠してた時は失踪して、未亜の気を悩ませた。」
「…まさか妊娠してるなんて思わなかったもの。付き合ってたのは知ってたからかくまってると思って殴りに行ったの。」
「いなかったの?」
「ナオキは居場所を知らなかった。焦ったでしょうね。ナオキだけ妊娠の事知ってたから。ナオキが捜し当てたんです。浮気なんてできない。今度はただじゃおかないから。」
義人はみのりに、
「不思議だろ?いつもの3人がこうして義理の兄弟になってしまった。オレはみぃがずっとお姉さんでいて欲しいし、弟でいたい。だから、辛い姿なんて見たくない。」
みのりは泣いて。
「ありがとう。」
「だから、アニキに何かされたら話して?未亜にでもいい。同じ28だ。」
みのりは笑って未亜に、
「今度、なっちの家に行きたい。」
「え?」
「未亜ちゃんの妹さんに会いたい。もちろんなっちも。なっちを虜にさせた人。私の知ってるなっちは硬くて、女の人には慎重。」
「…確かに、彼女に出会った後も硬い男だったよ。」
「いいでしょ?」
「…わかった。」
夜、みのりは少し怯えてる。義人の兄は、
「大丈夫、もう縛ったりしない。…怯えさせてたね。ごめん。覚めたのは義人に言われた時、大事な事を忘れていたな。思いやること。あいつはみのりにまで忘れなかった。」
「…違う