新月の夜
「わかるわかる、ほどよく背が小さい女の人って男ウケいいのよねぇ。」
「ちとゆうにいと接触多すぎるよねぇ。」
明らかに麻友美だ。
「……。」
「何か知っているのですか?」
聞かれた麻友美の兄は、
「…社長の親戚ですね。」
びくっ。
「…知って。」
「その人は本多さん…いや、奥さんの息子さん。」
妻は、
「あさみの事情を知ってるね。会社の人は知らないはず。」
「どうしてだ。あさみちゃんの旦那のふりして歩いて、信じさせたのに。」
「当時私は妊娠してて、実の妹でもうるうるしたのよ。」
「…お姉さんですか?」
「幼なじみ同士が姉妹と結婚して兄弟になった感じですね。まさか幼なじみが妻の妹に手を出したなんて。ってあさみちゃんが告白したの見てたし。その頃は妻とは片思いなだけで関係はなかったから。付き合い始めたのは2人が結婚した頃。」
「ほとんど脅しだったね。」
「…まぁ、それはいいだろ。あの頃は若かったし。」
「妹に聞いたの?」
「…はい。内緒話で。」
「内緒話?…妹が?」
子供達が麻友美の無いような愚痴を言う。兄は心が痛い。おじさんは、
「子供達か…やめなさい!醜い。それより動揺するなんて何かありそうですね。」
「…あいつは自分から誘うような人じゃない。性格悪そうなんて…そんなの聞いたら泣く。兄弟思い、弟はあいつがいるから元気でいられる。弟との約束のピアスは大切に持っているし、休みが少ないからって心配して買い物に誘ってくれた。あいつから誘惑するなんてしない。優しくて、でもしっかりしてて。妹ですから。妹の悪口を聞ける心の余裕ないです。いい妹。」
「い…妹?」
「え!?和也くんは…。」
「知っています。もちろん奥さんも。社長も…。」
奥さんは、
「和也くんは知ってて頼んだ…。」
「だと思います。妹といましたから真実を知りました。みんなでホームパーティーを開いたくらいですから。」
「知っていたのですね。」
「…知った時は聞いてよかったのか悩みました。私より妹の方がしっかりしています。」
一方、麻友美は悠太からの電話。
「声が聞きたかった。」
「は?」
「昼も聞いてるじゃない。」
「聞きたい。」
「不満?」
「…じゃないけど。エッチしたいなぁ。なんて。」
「ちとゆうにいと接触多すぎるよねぇ。」
明らかに麻友美だ。
「……。」
「何か知っているのですか?」
聞かれた麻友美の兄は、
「…社長の親戚ですね。」
びくっ。
「…知って。」
「その人は本多さん…いや、奥さんの息子さん。」
妻は、
「あさみの事情を知ってるね。会社の人は知らないはず。」
「どうしてだ。あさみちゃんの旦那のふりして歩いて、信じさせたのに。」
「当時私は妊娠してて、実の妹でもうるうるしたのよ。」
「…お姉さんですか?」
「幼なじみ同士が姉妹と結婚して兄弟になった感じですね。まさか幼なじみが妻の妹に手を出したなんて。ってあさみちゃんが告白したの見てたし。その頃は妻とは片思いなだけで関係はなかったから。付き合い始めたのは2人が結婚した頃。」
「ほとんど脅しだったね。」
「…まぁ、それはいいだろ。あの頃は若かったし。」
「妹に聞いたの?」
「…はい。内緒話で。」
「内緒話?…妹が?」
子供達が麻友美の無いような愚痴を言う。兄は心が痛い。おじさんは、
「子供達か…やめなさい!醜い。それより動揺するなんて何かありそうですね。」
「…あいつは自分から誘うような人じゃない。性格悪そうなんて…そんなの聞いたら泣く。兄弟思い、弟はあいつがいるから元気でいられる。弟との約束のピアスは大切に持っているし、休みが少ないからって心配して買い物に誘ってくれた。あいつから誘惑するなんてしない。優しくて、でもしっかりしてて。妹ですから。妹の悪口を聞ける心の余裕ないです。いい妹。」
「い…妹?」
「え!?和也くんは…。」
「知っています。もちろん奥さんも。社長も…。」
奥さんは、
「和也くんは知ってて頼んだ…。」
「だと思います。妹といましたから真実を知りました。みんなでホームパーティーを開いたくらいですから。」
「知っていたのですね。」
「…知った時は聞いてよかったのか悩みました。私より妹の方がしっかりしています。」
一方、麻友美は悠太からの電話。
「声が聞きたかった。」
「は?」
「昼も聞いてるじゃない。」
「聞きたい。」
「不満?」
「…じゃないけど。エッチしたいなぁ。なんて。」