新月の夜
「行ってらっしゃい。」
「迎えに来るから待ってて。」
「うん。」
悠太とあつきは仕事へ。
「悪阻はどう?」
「…今日からそれらしいのが…。」
「今日気付いたのね?私も悪阻で気付いたから。ふふふ。そういえばお名前は?いくつ?」
「…牧野史奈です。25です。」
「いい名前。私は平川あさみ、44なんておばさんでしょ?」
「いえ、若く見えます。」
「息子に似てるでしょ?かわいいのよ。親バカ。自慢の息子。出産は本当痛いし、きついわ。でもね、生まれてきた子供の笑顔見たら、また見たいって魔法にかかるの。最初にしるしをつけられるより本当に痛い。よく言うでしょ?女しかできないって。男だと死んでしまう。女って強いのよ。」
史奈に悪阻。
「うっ!?」
あさみは史奈を洗面所へ、優しくさする。
「よしよし、いい子ね。落ち着いてあげて?」
お腹をなでなで。落ち着く。
「彼の事好きでいてあげてね。大切なお姉さまの息子さんだからでなく、私は、一生主人に恋をしている。だから、みんなそうであって欲しいの。息子にも、咎めないわ。息子が選んだ人ならいい人よ。」
史奈は悠太はお坊ちゃまという話を思い出し、
「…お付きの人はいないのですか?」
「聞いているのね。主人が社長なこと。付き人なんていらない。私は息子達に愛情を注ぐ。作られた偽善の愛情より真実の愛情をあげたい。威張ることより、思いやること。私の親は普通のサラリーマンでしたからお金より愛すること。子供達は虐げられないようにかばいました。主人のお父様には認められずに24年間いました。最近少しずつ主人と息子達が守ってくれて、雪解けてきました。」
「お祖父様、もう母さんをいじめるのはやめて下さい!!僕らにとって母さんは偉大な母親です。」
「真実を会社に話すとは聞いていない。約束したはずだ。これ以上の恥ずかしい事はない!」
「…母さんは妊娠しています。もうやめて、苦しめないで下さい!全て受けるから、罰なら僕にして下さい!」
悠太は訴える。
「悠太は優しいわ。私の妊娠を知った時、心配から混乱したけれど。心配ってすごく優しい。長男も認めてる。子育てって楽しいわ。ふふふ。それにきっと数年の間におばあちゃんになったりして。まぁ、息子もそれなりの年頃だし。彼女?存在
「迎えに来るから待ってて。」
「うん。」
悠太とあつきは仕事へ。
「悪阻はどう?」
「…今日からそれらしいのが…。」
「今日気付いたのね?私も悪阻で気付いたから。ふふふ。そういえばお名前は?いくつ?」
「…牧野史奈です。25です。」
「いい名前。私は平川あさみ、44なんておばさんでしょ?」
「いえ、若く見えます。」
「息子に似てるでしょ?かわいいのよ。親バカ。自慢の息子。出産は本当痛いし、きついわ。でもね、生まれてきた子供の笑顔見たら、また見たいって魔法にかかるの。最初にしるしをつけられるより本当に痛い。よく言うでしょ?女しかできないって。男だと死んでしまう。女って強いのよ。」
史奈に悪阻。
「うっ!?」
あさみは史奈を洗面所へ、優しくさする。
「よしよし、いい子ね。落ち着いてあげて?」
お腹をなでなで。落ち着く。
「彼の事好きでいてあげてね。大切なお姉さまの息子さんだからでなく、私は、一生主人に恋をしている。だから、みんなそうであって欲しいの。息子にも、咎めないわ。息子が選んだ人ならいい人よ。」
史奈は悠太はお坊ちゃまという話を思い出し、
「…お付きの人はいないのですか?」
「聞いているのね。主人が社長なこと。付き人なんていらない。私は息子達に愛情を注ぐ。作られた偽善の愛情より真実の愛情をあげたい。威張ることより、思いやること。私の親は普通のサラリーマンでしたからお金より愛すること。子供達は虐げられないようにかばいました。主人のお父様には認められずに24年間いました。最近少しずつ主人と息子達が守ってくれて、雪解けてきました。」
「お祖父様、もう母さんをいじめるのはやめて下さい!!僕らにとって母さんは偉大な母親です。」
「真実を会社に話すとは聞いていない。約束したはずだ。これ以上の恥ずかしい事はない!」
「…母さんは妊娠しています。もうやめて、苦しめないで下さい!全て受けるから、罰なら僕にして下さい!」
悠太は訴える。
「悠太は優しいわ。私の妊娠を知った時、心配から混乱したけれど。心配ってすごく優しい。長男も認めてる。子育てって楽しいわ。ふふふ。それにきっと数年の間におばあちゃんになったりして。まぁ、息子もそれなりの年頃だし。彼女?存在