新月の夜
ん大胆…祐貴確かファーストキス…。」
「うちのあ〜やが…。」
「よかった、ためるより出した方がいい、好きって大切な事。」
「兄さん…あ〜やは。」
「お前は結婚してるくせに。」
「…それは。」
「束縛はダメだ。横にかわい〜いお嫁さんいるのに罪だ。姫と史奈ちゃんどちらが好き?」
「…そりゃ史奈だろ。」
「本当?」
「史奈は見つめる。」
「本当だよ。」

ちゅっ。

額にキス。

「…刺激してしまったみたいだ。…少しはわきまえて欲しかったな。確かに促したけどさ。引きつているのは悪いけど独身彼女いないの約10年だぞ。」
「…ごめんなさい。」

麻友美は、

「あ…出てくる。」
「さて、行きましょうか。」


居間、絢美と祐貴は戻ってくる。

「よく話した?」
「…うん。よかった。…みんな見てたでしょ?」

ドキッ。

「声聞こえてたよ。全部お兄ちゃんにやられて。」

亜希は、

「こうでもしないと後悔するでしょう?」
「……。」
「言わないのが優しさじゃない。言うことが大切です。」
「…だってお兄ちゃんまり…。」
「そこまで。その後はなし。私は私、絢美は絢美だよ。」
「あ…あの…。」


祐貴はおどおど。亜希は、

「かわいい妹をよろしく頼みます。」
「そんな…。」

麻友美は、

「祐貴、絢ちゃん抱いてあげて?ほら早く。」

きゅっ。

絢美は麻友美に、

「麻友ちゃんごめんね。」
「いいよ。」
「だって祐貴と絢ちゃんくっつけたかったの。最初にここへ来た時から。たくさん弟にキスしてあげて?弟真面目過ぎの固すぎだから。」
「姉さん!?」

絢美は、

「甘えちゃう。」

ちゅっ。

祐貴の顔は赤い。


家へ帰る麻友美と祐貴。祐貴は呆然としている。麻友美は、

「いいんだよ。も〜う、しっかりしなさい。」
「…姉さん、僕…。」
「ちゅうしちゃったね。」
「……。」
「祐貴のキモチは?」
「嬉しいし好きだし、キスしたのは僕の意思だよ。でも、ayaさんは遠くて…。その時の感情だろうと。」
「違うよ。絢ちゃんはそんな人じゃない。祐貴は応えるの。絢ちゃんを癒してあげて。」
「…僕でいいの?」
「いいの。」

祐貴の電話が
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