新月の夜
てケジメつけるつもり。」
「…でも。」
「来なさい。」
「……。」
祐貴はあつきのところへ。
ぎゅっ!?
「…え!?」
「いつかの義理の弟か。憎いけど、かわいいね。私は兄と妹で弟はいないから。上は絢美といる兄さんともう一人家を継いでいる一番上の兄がいる。君はお姉さんを守れますか?」
「……。」
「ごめんなさい。」
悠太は謝る。
「…本当に姉さんを守ってくれるの?」
「はい。誓います。」
「言ったね。嘘ついたら殴るじゃすまないから。」
「わかってます。」
「祐貴?」
麻友美が言うと、
「姉さん、守るね。」
「…ありがとう、祐貴。」
「でも条件があるんだ。」
「?」
「それはね、姉さんをぎゅ〜っと抱くこと。」
きゅっ。
抱く。
「……。」
悠太は無言。
「あ〜すっきりした。」
祐貴は言う。
「あのね祐貴、帰ったらパパに言うの…。」
「不安?大丈夫、僕が守ってあげる。心配する必要ないよ。」
見つめ合う。
あつきは悠太に、
「あの二人が恋人みたいだね…。」
「…邪魔できないですよ。」
帰宅した悠太。
「父さん、母さん、話しがあるんだ…。」
「なぁに?」
妹を抱いている母は言う。
「大事な話…。」
「わかった。奈央ベッドに寝かせるね。」
居間。両親と兄がいる。
「どうした?帰りが遅いではないか。」
「うん…実は…彼女を…妊娠させてしまいました。」
「…え?」
父は言葉を失う。母は、
「あの彼女?」
「…他にどの彼女がいる?」
「あさみ、知ってるのか?」
「前から。」
「……。」
兄は、
「父さん鈍感だもんね。結構見てるよ。悠ちゃんの彼女。」
「…え?」
「そうよ。気付かないナオキさんもナオキさんよ。私だって最初から気付いてたよ。」
「気付いてないのは私だけ…か。それでそちらの両親には挨拶したのか?」
「…今日気付いたんです。」
「どうするつもりだ。」
「責任取ります。」
「大切にしなさい。不安にさせないように。私も母さんを妊娠させて母さんを不安にさせて逃げたから。」
「それは前に話したわ。…本当にあの時は軽はずみなことしたわ。和ちゃんがお腹にいながら
「…でも。」
「来なさい。」
「……。」
祐貴はあつきのところへ。
ぎゅっ!?
「…え!?」
「いつかの義理の弟か。憎いけど、かわいいね。私は兄と妹で弟はいないから。上は絢美といる兄さんともう一人家を継いでいる一番上の兄がいる。君はお姉さんを守れますか?」
「……。」
「ごめんなさい。」
悠太は謝る。
「…本当に姉さんを守ってくれるの?」
「はい。誓います。」
「言ったね。嘘ついたら殴るじゃすまないから。」
「わかってます。」
「祐貴?」
麻友美が言うと、
「姉さん、守るね。」
「…ありがとう、祐貴。」
「でも条件があるんだ。」
「?」
「それはね、姉さんをぎゅ〜っと抱くこと。」
きゅっ。
抱く。
「……。」
悠太は無言。
「あ〜すっきりした。」
祐貴は言う。
「あのね祐貴、帰ったらパパに言うの…。」
「不安?大丈夫、僕が守ってあげる。心配する必要ないよ。」
見つめ合う。
あつきは悠太に、
「あの二人が恋人みたいだね…。」
「…邪魔できないですよ。」
帰宅した悠太。
「父さん、母さん、話しがあるんだ…。」
「なぁに?」
妹を抱いている母は言う。
「大事な話…。」
「わかった。奈央ベッドに寝かせるね。」
居間。両親と兄がいる。
「どうした?帰りが遅いではないか。」
「うん…実は…彼女を…妊娠させてしまいました。」
「…え?」
父は言葉を失う。母は、
「あの彼女?」
「…他にどの彼女がいる?」
「あさみ、知ってるのか?」
「前から。」
「……。」
兄は、
「父さん鈍感だもんね。結構見てるよ。悠ちゃんの彼女。」
「…え?」
「そうよ。気付かないナオキさんもナオキさんよ。私だって最初から気付いてたよ。」
「気付いてないのは私だけ…か。それでそちらの両親には挨拶したのか?」
「…今日気付いたんです。」
「どうするつもりだ。」
「責任取ります。」
「大切にしなさい。不安にさせないように。私も母さんを妊娠させて母さんを不安にさせて逃げたから。」
「それは前に話したわ。…本当にあの時は軽はずみなことしたわ。和ちゃんがお腹にいながら