新月の夜
、生まれる少し前まで苦しめたわ。」
「私があさみを不安にさせたのが悪い。」
いちゃいちゃ。
「……。」
母は、
「彼女かわいいのよねぇ。連れておいで。不安だったら仕事のふりにしなさい。」
父は、
「仕事?ってあのコらの中にいるのか?」
兄は、
「父さん鈍感だね。」
「うちに来てる時に悠と彼女があんなラブシーンしてるから。」
「な…何を?」
「ナオキさんって鈍感。悠がね、彼女を押し倒して、男になってたもの。」
「言わなくていい事を…。」
「いいじゃん彼女も甘い声出してたし。拒否しててもカラダは求めてた。カラダは正直ね。」
「…。」
一方、祐貴と一緒に帰った麻友美。不安で部屋にこもる。祐貴は麻友美をキュッと抱いて、
「大丈夫。姉さんは僕が守る。…お兄さんに頼まれたら逆らえない。」
「ねぇ…祐貴は悠太の事キライなの?もしくは軽蔑してキライになった?」
「びっくりはしたけど、姉さん好きなんでしょ?」
「うん。」
「なら認める。殴ろうとしたのは弟の意地、浮気させないようにはっぱかけただけ。」
「祐貴…。」
「彼は姉さんの事本気だよ。…御曹子なのにヤな奴じゃない。信じようよ。」
「…うん。」
麻友美は両親と兄を居間に呼び出す。父は、
「どうした?祐貴と一緒に帰って来て。顔色悪いし、祐貴に支えてもらわないと歩けない。ゆっくり休んだ方がいい。疲れてるだろう?パパは大事な娘がぐったりしてるのを見るのが辛い。」
「あのね…パパ…ママ…お兄ちゃん…私…妊娠してて…お腹に赤ちゃんがいるの…。」
「え…。」
父と母は言葉を失う。兄は、
「社長の…ご子息…。」
「え?」
父は戸惑う。
「そうだよ、お兄ちゃん。…その言い方は堅くない?」
「前は殴って…あれは…まさか…そんな人だと…だって。」
「秘密主義。あれは、言いたくても言えなかった理由があるから。」
「…いろいろあるんだよな。ずっと社長は独身だと思ってた。ただ、何故、息子さんがいたのかわからなかった。隠し子?不倫の噂?…まさか奥様だとは。」
「それよりどうやって出会うんだ?」
「…お兄ちゃんが言ってる会社の後継ぎさんは彼のお兄さんなの。」
父は、
「どうするつもりだ?」
「…産みた
「私があさみを不安にさせたのが悪い。」
いちゃいちゃ。
「……。」
母は、
「彼女かわいいのよねぇ。連れておいで。不安だったら仕事のふりにしなさい。」
父は、
「仕事?ってあのコらの中にいるのか?」
兄は、
「父さん鈍感だね。」
「うちに来てる時に悠と彼女があんなラブシーンしてるから。」
「な…何を?」
「ナオキさんって鈍感。悠がね、彼女を押し倒して、男になってたもの。」
「言わなくていい事を…。」
「いいじゃん彼女も甘い声出してたし。拒否しててもカラダは求めてた。カラダは正直ね。」
「…。」
一方、祐貴と一緒に帰った麻友美。不安で部屋にこもる。祐貴は麻友美をキュッと抱いて、
「大丈夫。姉さんは僕が守る。…お兄さんに頼まれたら逆らえない。」
「ねぇ…祐貴は悠太の事キライなの?もしくは軽蔑してキライになった?」
「びっくりはしたけど、姉さん好きなんでしょ?」
「うん。」
「なら認める。殴ろうとしたのは弟の意地、浮気させないようにはっぱかけただけ。」
「祐貴…。」
「彼は姉さんの事本気だよ。…御曹子なのにヤな奴じゃない。信じようよ。」
「…うん。」
麻友美は両親と兄を居間に呼び出す。父は、
「どうした?祐貴と一緒に帰って来て。顔色悪いし、祐貴に支えてもらわないと歩けない。ゆっくり休んだ方がいい。疲れてるだろう?パパは大事な娘がぐったりしてるのを見るのが辛い。」
「あのね…パパ…ママ…お兄ちゃん…私…妊娠してて…お腹に赤ちゃんがいるの…。」
「え…。」
父と母は言葉を失う。兄は、
「社長の…ご子息…。」
「え?」
父は戸惑う。
「そうだよ、お兄ちゃん。…その言い方は堅くない?」
「前は殴って…あれは…まさか…そんな人だと…だって。」
「秘密主義。あれは、言いたくても言えなかった理由があるから。」
「…いろいろあるんだよな。ずっと社長は独身だと思ってた。ただ、何故、息子さんがいたのかわからなかった。隠し子?不倫の噂?…まさか奥様だとは。」
「それよりどうやって出会うんだ?」
「…お兄ちゃんが言ってる会社の後継ぎさんは彼のお兄さんなの。」
父は、
「どうするつもりだ?」
「…産みた