新月の夜

、洗濯しようとしたらたくさんの男のコ達がいたり、顔が赤くて熱かと額を触ろうとしたら焦って部屋に駆け込んでいったり、部屋には゛女を口説く方法゛とか゛女を虜にする本゛とかまぁ、いろいろ本を見たわ。机にノートとペンが置いてあって、見たら、中にはびっしり゛好きだ゛って。朝帰りの日、玄関で会ったの。顔面が硬直して、話し掛けたらびくっとして、走って部屋に行ったわ。付き合って幸せだったみたい。それからいろいろあったみたいだけれど。」
「……。」

子供達は黙る。

「悠は今、部屋で彼女といるわ。彼女、疲れているみたい。悪阻の症状も出てるし、落ち着いたら来ると思うわ。」


その頃、麻友美と悠太は何度もキスをしている。麻友美も落ち着いてくる。悠太は麻友美のお腹をさする。麻友美は悠太を見つめる。

「ん？」
「もう大丈夫だよ。悪阻は仕方ない。赤ちゃんがいるしるし、嬉しいもん。お母さんに迷惑掛けられないわ。」
「でもお腹の子供が…。」
「いいわ。歩くのは大切だと思うし、」

麻友美はお腹をさすって優しく語りかける。

「みんなの所へ行きたいね。」
「わかった。行こうか。」


麻友美の兄の携帯。

「もしもし、お兄ちゃん、そっち行くね。」
「迎えに行く。大人しくしてなさい。」
「大丈夫だよ。」
「ダメ。もう上ってるし。」
「ごめんね。」


兄が来る。

「大丈夫？」

髪を撫でる。

「うん。」

悠太は、

「誰か他に来ていますね。下が騒がしいです。」
「奥さんのお姉さん方が来ています。」
「…うるさい３人もいますね。伯父様や伯母様がいるのなら９人付いて来ているでしょう。その中でも特にしつこい３人娘。」
「…詰め寄られました。麻友と兄弟だと知れていますので。」
「ごめんなさい…。伯母様から聞いていました。会うとキスされるよ？って。だから会いたくなかった。でも、説明責任がある。諦めて欲しいし、大切な人を紹介したい。妊娠、嬉しかったです。お兄さん達には本当に申し訳なく思っています。いつか麻友と結婚して、子供が欲しかった。キモチは片思いの時と変わりません。お兄さんを尊敬しています。簡単に許して頂けないくらい感じています。ただ、麻友だけでいいです。これまで通りに大切にしてください。私はお兄さんのどのよう