新月の夜
。にゃ〜。」

悠太は、

ぐぐっ。

発情した猫にならされた麻友美をいじめる。

「にゃん!!…にゃあ…もうやめて。」

倒れる。


麻友美は目が覚める。

「…やめてください…。」

麻友美は怯える。

「ごめん。」

抱きしめる。水を含む。口移し。見つめて。

「かわいいよ。」
「…。」

悠太は、

「これやるよ。」

指輪。麻友美は悠太を見つめる。

「しるし。」

麻友美は、はめて。

「薬指はまだお預け。」

左手の中指にはめる。指にキス、

「愛してる。」

家に帰る麻友美。祐貴に、

「おかえり。姉さん。」
「ただいま…。」

さすがに疲れている。

「姉さん?…あ。そのリング、あいつに貰ったの?」
「…あいつはやめなさい。」
「セックスしたんだね。」
「…。」
「否定しな〜い。激しい?激しい?」
「…やめて。疲れてるの。」
「激しかったんだぁ。変態男。」
「ママやパパに言ったら怒るよ。」
「言いません。」


電話。絢美からだ。

「あれ、疲れてるの?」
「…だって。」
「彼氏?いるんだ。…。大切にされてるのね。」
「…なのかなぁ。」
「どんな人?あの中にいた?」
「…。」
「まさか、あの諭してた人?」
「…そのまさか。」
「イケメンさんじゃん。」
「…外見はね。中身はヤキモチやき。彼のお兄さんに仕組ま仕組まれて、気持ちは確かめられたら、怒って、猫の格好させるんだよ。えげつない。」
「…。」
「わかってる。恥ずかしいことしたくないだろ。でしょ?そういう趣味はないけど、つまみ食いされたから。」
「それはだめでしょ?」
「…許してくれたのは優しいけど。」
「好きなんだ。」
「…初めは煩わしい存在だった。急に告白されるし優しい笑顔になるし。チビチビ言ってた人がよ。照れ隠しでちびっこ呼ばわり。」
「いいなぁ。恋人でしょ?」
「恋人…。」
「絢美ぃ〜フロ入れ。」
「へへ。お兄ちゃんだ。お兄ちゃんも彼女作らないのかなぁ。私だけでいいって言ってるけど24でしょ?」
「絢ちゃんのお兄さん優しいね。」
「あ〜や〜み、オフロ。」

ぎゅっ。

「お兄ちゃん。」
「電話か。男?女?」
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