新月の夜
?」
「いいに決まってるじゃない。夫婦よ。女の子だけだと出ていっちゃうよ。」
「じゃあ今夜頑張ってみようかな。」
「明日は何にしようかな?うなぎ?」
「へ…。」
「好きな人の子供を身ごもるなんて幸せよ。わかってるわ、出産はえらいし、体力はいる。でもね、欲しくないなんて言って欲しくない。求める程魅力がありたい。求めないのは不安だよ。私なんてどうとも思ってないなんてね。」
「史奈…。」
「あつきはどうなの?強いて作った感情ならないほうがマシ。」
「史奈、好きだよ。休ませたかったから。」
「いいよ。覚悟をもって牧野の家に入った。」

あつきは史奈にキスをする。麻友美は、

「見習わなければですね。」
「……。」


義人と未亜が来る。

「今日はタッキーも連れて来たよ。」

悠太の母、あさみの兄である。(未亜にとっては弟)

「こんばんは…。おめでとう。男の子なんだね。妹から聞いて、おじいさんらも会うの楽しみにしてる。おばあさんはいいんだけど、おじいさん足腰が少し弱いから連れて来れなかったけれど。曾孫を見たいと言ってた。あさみの孫だからね。実の娘の孫だから。私の子供より思い入れが違うんだ。姉さんの子供もだけど、やはり実の娘の産んだ子供だから。私の子供は、連れて来た妻が産んだ子供。わかるかな?と言っても心配しないでいい。あさみのベロンベロン具合はすごかった…。電話ではもう惚気てさ。」


「お兄ちゃん、お、お、お、お、男の子だったよぉ〜!!」

凄くテンションが高いあさみ。兄は、

「あさみ…オマエ落ち着け…。」
「だ、だってかわいいんだよ。小さくてさ。もうほわわんとして☆」
「…はぁ。」
「もうすでに凛々しいカオしてるのよ。ねぇ、お兄ちゃん、聞いてる?」
「聞いてるよ…。あさみ、エロ旦那に代われ。」
「人の旦那さんに向かってそれは何!?」
「エロだろ、50前にしてあさみを妊娠させる程精力あるのはエロしかいないだろ?」
「違うもん。ナオキさんは優しい人よ。」
「きゃあ〜!!」

奈央はあさみの所に来て受話器に向かって叫ぶ。

「奈央、こんばんは、おじちゃんだよ。」

あさみは奈央を抱く。

「きやあ!」
「そうだ。おじちゃんだ。」

奈央は指をしゃぶる。

「奈央、奈央のパ
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