新月の夜
ぇ。」
「主人といると心が安らげます。二人の息子にも恵まれて、出会えて良かったと思っています。いゃん、思い出したら照れちゃう。」

色気。肉屋も照れるくらいかわいい。
父は見ている。

(ナオキや子供達のことばかり…あんなににこにこして…)

戸惑う。
あさみはルンルン。

「ナオキさんと和也と悠太、喜ぶかなぁ。じゃがいも蒸して、ジャガバター。明日のお弁当は紅鮭弁当よ。」

ルンルン。

エコバッグを肩からかけて、重いのを感じさせない。

「家族の為にお料理作るなら重いのなんてへっちゃら。」


家に着くと、悠太が門の前で待っている。

「どうしたの?鍵はあるでしょ?」

悠太は、

「母さん、荷物持つよ。待ってたんだ。」
「ありがとう。」

にこにこ。

父は、

(私のしていることは間違っていたのか…?愛に溢れている家族だ。みんな笑顔で。……。)


あさみは会社ではナオキの奥さんであることを隠している。ただ、ナオキとあさみは不倫していると噂。あさみはテキパキ動いている。

「コーヒーいかがですか?」

ナオキとすれ違う。ナオキは笑顔。

「本多さん、そこまで動かなくていいんだよ。」
「いえ、これくらいどうって事ありません。」


資料室。一人で高い所の資料を取ろうとするあさみ。すると、するっと手が伸びる。

「はい、どうぞ?」

ナオキだ。

「ナオキさん…。」
「あさみ、かわいい。」

ナオキはあさみを抱き寄せる。

「…ここはダメ。誰か来るわ。」

ナオキはあさみにキスをする。

くちゅっくちゅっ…。

音が出るくらい激しい。

「だ…ダメよ。」

ナオキはあさみのブラウスのボタンを外し、ブラのホックを外す。

「ダ…メ…。」

舐める。

「はぁ…はぁ…。」

あさみは悶える。

「…赤ちゃんできちゃう…それはいけない事なの…。」
「そこまではしない。」
「…でも。」

くちゅっくちゅっ。

「あぁ…あぁ…。」

あさみは棚にもたれ込む。ナオキはワイシャツのボタンを外し、開けさせると、ゆっくりとカラダを合わせる。
それを見た社員は、

(不倫!?…社長が襲ってる。)

深ま
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