新月の夜
「持つのは男の仕事です。」
「ありがとう☆」


そうして二人は帰る。お鍋。二人でルンルン。うまい。


次の日の明け方。絢美の電話が鳴る。

「ん…。」

半分寝ぼけた絢美は出る。

「…もしもし?」

会社の人。怒ってる。

「…何ですか?」
「あなたがマネージャーと仲良くしている所が新聞に載った!」
「…え?」
「スキャンダル。マネージャーと交際発覚。同棲か!?ってどういう事!?」

絢美は、目が覚める。

「…!?少し待って下さい。またすぐにかけ直します!」


亜希の部屋。亜希はすやすや眠っている。

「…お兄ちゃん。本当のこと言うね。私はお兄ちゃんの妹なのが誇りだから。お兄ちゃん大好きだよ。」

ほっぺにちゅう。

「私がお兄ちゃんを守るね。」

「…もしもし、会見を開きたいのです。…私と…お兄ちゃん、いや、兄の真実を。兄には内緒にして下さい。私が何とかします。」


朝。

「ふぁ〜。」

亜希が起きてくる。

「お兄ちゃんおはよう。」

にこっ。

「おはよう、絢美。早いね。」
「うん☆今日の朝食はごはんに…(略)…に、私だよ☆」

亜希はくすくす笑い。

「最後のが1番いいね☆」

亜希はテレビをつける。

「…え?」
「お兄ちゃん…。」

亜希の目に入った映像。昨日の写真。

「何で?」

亜希は呆然とする。

「お兄ちゃん。」
「…昨日は鍋だったとか…鍋だから絢美を抱き上げるなんてない。言い訳にならない。絢美、お前は、たぶらかされたんだ。マネージャーに。なら、お兄ちゃんが責められるだけで絢美は悪くない。」
「…お兄ちゃんは悪者じゃない!」
「…たぶらかされた。非難はお兄ちゃんが浴びればいい。」
「ダメ!」

絢美の電話。

「お兄ちゃん、電話出るね。」

トイレへ。麻友美からだ。

「あやちゃん。お兄さんと…、」
「お兄ちゃんも見てる。お兄ちゃんは私をかばおうと、たぶらかされたことにしろと。…ムリよ。真実を話すわ。お兄ちゃんには内緒よ。PV流すね。お兄ちゃんに知らせるの。キモチを。」
「…わかった。あやちゃん。応援するから。」
「まゆたん。ありがとう。まゆたんの名前どうする?」
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