新月の夜
「…。」
「弟くんの名前は?」
「祐貴。」
「…じゃあ。麻友美と祐貴を合わせて、゛maki゛でどう?わからないでしょ?」
「うん☆良い名前ね。」
「お兄ちゃんを守る。」

絢美は戻る。亜希は待ってる。

「お兄ちゃん、先に食べてていいんだよ。」
「いいんだ。…もういれないかもしれない。」

絢美は亜希を抱いて。

「ダメ。お兄ちゃん、私のそばにいて。」


麻友美はいつものように短大へ。やはり絢美の話題は大きい。美里と沙織も、

「やはりあやしいと思ってた。」

と噂。

「沙織…。」
「麻友、どうなの?麻友なら少しわかるかも。」
「…ガセってあるのね。と思った。」
「ガセ?」
「ありえない。」

沙織は、

「抱いてたのよ。そんなのいい関係じゃないとできないよ。」
「仲が良いのは間違いないよ。暮らしてるのも本当。二人には教えてあげる。ayaの本名は牧野絢美。」

沙織は、

「…え?」

美里は、

「あのマネージャーのことマキノって言ってた…夫婦?」

沙織は、

「違う、お兄さん!?」

麻友美は。

「兄妹。普段は、お兄ちゃんと呼んでる。大事な妹として守っているだけ。だからお兄ちゃんは幸せだし。頑張れる。あやちゃんも、お兄ちゃんに守られて。すごく幸せ。だから二人はすごくいい関係。抱き上げられたのは高い所の取りたかったから。お兄さんはお兄さん、妹は妹。だから。そんな感情ないよ。」
「…兄妹か。けんかしてたとか言ってなかった?」
「仲良いよ。」


絢美は亜希に、

「会社に呼び出しかかってるの。行かないと。」

亜希は、

「…どうすればいい?」

絢美は。

「いいから、行こ。」

誘う。

「うん…。」


亜希の車、外には報道の人が聞こうとしている。

「二人は同棲してるのですか?」

絢美は、

「後ほど話します。」

亜希は、

「…え?」


会社に着く。絢美は亜希に、

「会見開くから。」

と言う。

「…絢美はたぶらかされたんだ。」

会見、亜希は隅で帽子を深く被り、見ている。

「…ふぅ。」

絢美は、カメラのフラッシュを浴びる。

「今日はお集まり
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