新月の夜
兄の意地
絢美は、

「さてと、何かリクエストでも聞きましょう。今日はサービス。何か曲のリクエスト〜!手をあげて〜♪じゃあ、真ん中の列のおさげの緑のカットソーの女の子。」

女の子は、

「Honey strawberry chipsの゛ネイビーブルー゛」

絢美は、

「う〜ん。相方がいないとなぁ。相方が書いた曲だし…。」「ここにいること知ってるくせに。待ち過ぎでいたずらしちゃうぞ〜。あ〜やちゃん☆」

会場はわく、

「みんなにサプライズ☆ごめんね。」

麻友美が出て来て、

「今日は、おまつり、いっくよ〜。」

麻友美と絢美は歌う。祐貴は、

「うはっ、かっこいい〜。」

兄は、

「麻友らしい演出だ。」

悠太の兄は、

「麻友さん?」

麻友美の兄は、

「内緒ですけど、あれ妹です。」
「へ?」
「ウイッグ+メイク。とったられっきとした妹です。」

祐貴は、

「姉さん光ってる。」
「…。」

悠太の兄は聴き入る。麻友美の綺麗で甘い声、

「…悠ちゃんの彼女。」

麻友美はきれい。楽しそうで絢美とのコンビは完璧。

「弟が惚れた女…か。」

そこへ祐貴の友人が来る。

「あれ?二人…ってあれ!?…かわいい。そばにおいておきたい。彼女だったらきっと虜になりそう。」

…二人は複雑。
(妹…。姉さん…)
しかし、確かに悠太は麻友美の虜になったのは事実。麻友美は絢美と3曲歌い切る。
舞台は終わり。絢美は、麻友美を抱き寄せる。(控室にて)

「ありがとう☆」

亜希は、

「それより人の日記を勝手に見るのはどうかと思います。」

絢美はぎくっ。

「…ごめんなさい、お兄ちゃん。」
「あとでお仕置きです。」
「そんなことしたらお兄ちゃん達に言うもん。」
「どうぞ言って下さい。二人を恐れていたら何もできないよ。」
「仲の良い兄妹。みんな言う。」


絢美は帰る。麻友美は片付けが終わり外へ出る。すると兄と弟が。

「な、何よ…。」

ムカッ。

「麻友、ごめん。」
「姉さん、ごめんなさい。」

美里は、

「弟くんが二人!?麻友…。」
「悠ちゃん、顔ひきつってるよ。」

悠太の兄だ。

「…。」
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