新月の夜
祖父も経験している弟の死。父の弟は誘拐、祖父は、疫病、曾祖父は、水難事故。家系を調べても、8代前には、もうそうなっていた長男の息子の因縁。噂では相続争いのせいで…これで長男も苦しむ。次は兄の番だ。結婚したときから始まる。いや、生まれた時から決まっていた。」
「…聞いたらいけない事かも。」
絢美は言う。
「全然。」
祐貴に、
「兄さん、あのままの性格してるけど。悩んでいる。自分は良くても女の人を傷付ける。なかなか踏み出すことができない。」
「…あのお兄さんが?」
「そう。見えないようにしているだけ。」
「…そんな。」
「性格はいいよ。…まぁ。お節介で暴走したけど。」
「…。」
「暴走?」
「内緒。わかっているから。感情も抑えられる。」
亜希は、
「弟くん、彼はあなたの思うより人がいいですよ。」
「そうみたいです。」
鍋パーティーも佳境。(お酒はなし=祐貴は未成年)仲良し。麻友美は悠太を廊下に呼び出す。
「何?」
悠太に麻友美は、
「あのね、今日3×3じゃん。」
「ああ。」
「くっつけない?」
「は?」
「こーいうこと。」
ぎゅっ。
「…まさか。」
「お兄さんと沙織をくっつけて、絢ちゃんと祐をくっつける。」
「弟ならまだしも、お兄さんは硬すぎて惑わないだろ。」
「…祐と絢ちゃんをつけたら。」
「…そんな勝手な理由か。」
「違う。…祐のなかには振られたのがまだある。未練はなくても、傷は大きい。見せてないだけ。」
「…。」
「恋をさせたいの。みんなあんな女だらけじゃない。純情な弟を煙たくて、浮気して、他の男と何度も関係を持って、捨てたあの女…。馬鹿な女よ。祐は大切にしておきたかった。傷つける事を嫌う。あの女のその後、すぐに身篭った。男には生活力がなく、ないがしろにした。揚げ句の果てに、認知しないと言われ、勝手にしろと暴力振られて、倒れて、子供を殺された。本人は一命を取り留めた。でも精神的なショックよ。恨んでいるなんて醜いかもしれない。でも私は祐はいい男だと思ってる。」
悠太は麻友美を抱いて。
「大丈夫。オレが、同じ状況だったら恨んでる。」
キス。
「人の家で最後までいかないでくださいね。」
亜希だ。
「…!?」
「いな
「…聞いたらいけない事かも。」
絢美は言う。
「全然。」
祐貴に、
「兄さん、あのままの性格してるけど。悩んでいる。自分は良くても女の人を傷付ける。なかなか踏み出すことができない。」
「…あのお兄さんが?」
「そう。見えないようにしているだけ。」
「…そんな。」
「性格はいいよ。…まぁ。お節介で暴走したけど。」
「…。」
「暴走?」
「内緒。わかっているから。感情も抑えられる。」
亜希は、
「弟くん、彼はあなたの思うより人がいいですよ。」
「そうみたいです。」
鍋パーティーも佳境。(お酒はなし=祐貴は未成年)仲良し。麻友美は悠太を廊下に呼び出す。
「何?」
悠太に麻友美は、
「あのね、今日3×3じゃん。」
「ああ。」
「くっつけない?」
「は?」
「こーいうこと。」
ぎゅっ。
「…まさか。」
「お兄さんと沙織をくっつけて、絢ちゃんと祐をくっつける。」
「弟ならまだしも、お兄さんは硬すぎて惑わないだろ。」
「…祐と絢ちゃんをつけたら。」
「…そんな勝手な理由か。」
「違う。…祐のなかには振られたのがまだある。未練はなくても、傷は大きい。見せてないだけ。」
「…。」
「恋をさせたいの。みんなあんな女だらけじゃない。純情な弟を煙たくて、浮気して、他の男と何度も関係を持って、捨てたあの女…。馬鹿な女よ。祐は大切にしておきたかった。傷つける事を嫌う。あの女のその後、すぐに身篭った。男には生活力がなく、ないがしろにした。揚げ句の果てに、認知しないと言われ、勝手にしろと暴力振られて、倒れて、子供を殺された。本人は一命を取り留めた。でも精神的なショックよ。恨んでいるなんて醜いかもしれない。でも私は祐はいい男だと思ってる。」
悠太は麻友美を抱いて。
「大丈夫。オレが、同じ状況だったら恨んでる。」
キス。
「人の家で最後までいかないでくださいね。」
亜希だ。
「…!?」
「いな