新月の夜
「あの時から前以上に絢美を守ると誓った。万里もついている。絢美は天使だよ。」
「お兄ちゃん…大好きだよ。」


「あき…亜希!」

万里が亜希を呼んでいる。

「万里?」
「亜希…私は大丈夫。運命の人を見つけて。」
「万里が運命の人だ。」

万里は、

「違うの。亜希を私で縛りつけたくない。あなたの運命の人…もう出会っている。あなたや私たちの天使が導いてくれる。私は、ずっと亜希のそばにいる。だから、運命を導いて。」
「万里!オレは万里を愛している。」
「ダメ!…私は、あなたの天使になって、亜希き幸せを運ぶお手伝いをするわ。」


「ま…万里。」

夢だ。

「運命の人か…。」

亜希はトイレへ。絢美がいる。

「お兄ちゃんもトイレ?」
「絢美も?」
「うん。夢にきれいな人が出て。」
「ん?」
「万里さんだって。」
「万里?…私もだ。」
「あなたに力をあげるって。」
「万里は伝えたいんだ。万里からの言葉。」
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