新月の夜
なたしかいませんでした。身体が熱くなって、涙がでて、ぼ〜っとして、あなたがいないと生きていけないです。好き、好きです!!」

抱き合う。

「もう一度わがまま聞いて?」

あさみはナオキにキス。

「はぁ…はぁ…。手を繋ぎたい。」
「いいよ。」

あさみはナオキと手を繋ぐ。笑顔。

(美しい。)

姉は思う。

「あさみから好きになったのね。…離せないわ。」


よく二人は会う。甘えるあさみ。落ち着いてるナオキ。知っている周りからはいつ結婚するかとかちやほや。あさみは幸せ。あさみはもっとナオキの愛が欲しい。

あさみが19になった頃、あさみは、24のナオキに、

「私の事好き?」

ナオキは結婚を意識する程深まる悩み。

「……。」
「きらいなの?」
「…キライ?」

涙。

「…好きだよ。」
「証拠見せて、私を捕まえて。」
「…あさみ…オレは…呪われ…。」
「しるしが欲しい。私を好きならしるしをちょうだい!」
「……。」


「あっ…あぁ!」

ナオキは裸のあさみを優しく抱く。

「あ…痛い!!」

あさみからは血が滴る。

「大丈夫?」

ナオキは心配する。あさみは、

「大丈夫。幸せよ。」


二人は結ばれる。あさみは目が覚める。

「…ずっと一緒にいようね。」

眠るナオキにキスをする。そして抱き着く。

「ん…。」

ナオキは起きる。

「あさみ…。」
「寝顔かわいいね、ナオキさん。」
「…言うな。」

ぎゅっ。

「あ…あぁん!!」

あさみはナオキにキスする。

あさみとナオキのデート。公園。赤ちゃんや子供連れの親がいる。あさみは、

「いつかナオキさんの子供欲しい。とびっきりかわいいの。ナオキさん似の男の子。」
「……。」

ナオキは浮かないカオ。

「かわいいよ。ほら、甘えてる。へへっ。」
「あさみ…実は長男ののろ…。」
「かわいいなぁ〜。」

ナオキは言えない。あさみは子供が好き。それがまたナオキを悩ませる。


2か月後、あさみは、

「う…!?」

走る。洗面台に血。あさみはお腹を押さえる。

「…赤ちゃん。吐く。」

お腹。足には血が滴る。
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