新月の夜
「…。」
「あさみに会いたかった。愛してる。赤ちゃんを一人で抱えるな。オレの子供だ。愛してる。」
「何で…?」
キス。
「プレゼントがあるんだ。」
あさみの左手の薬指に指輪。
「!?」
ハートのダイヤのリング。
「ナオキさん…。」
「あさみ、婚姻届に判を押してある。」
「…赤ちゃんを愛してくれるの?」
「愛してるよ。オレとあさみの間に授かった天使。」
「…はい。」
あさみは泣いて返事する。
キス×キス×キス。
「何ヶ月だ?」
「9ヶ月。もうすぐ会えるよ。」
「あさみ、帰ろうか。」
「…パパやママやお姉ちゃんにもお兄ちゃんにも妊娠の事言ってないの…。」
「二人で謝りに行こう。」
「…荷物があるから。明日でいい?」
「今日はあさみといたい。いいかな?」
「ナオキさん、お仕事…。」
「親父に言っておく。」
「?」
「親父が社長なんだ。」
「…え。」
「言いにくいけど一般的に社長令息って言われる。」
「…。」
ママは来る。
「帰るのでしょ?」
封筒。お金。
「?」
「いつでもいらっしゃい。出産祝いも先払いよ。」
「はい…。」
あさみのアパート。入るなりキス。
「ナオキさん。」
「長男の息子が3人生まれた時、3人目は不慮の死を遂げる。」
「…え?」
「オレがあさみから聞いた時の不安は家に伝わる呪いからなんだ。」
「…。」
「オレの遺伝子を持つ長男へも継がれる。あさみは子供が好きだ。だからこそ呪いに耐えられるか心配だった…。一生結婚しないと思っていた。呪いを持った子供かもしれない。」
「…。」
「あさみを愛してる。愛しい。」
「…ナオキさん。私の事を考えて…。」
「うん。」
「ごめんなさい。」
「あさみと会えたからもういい。」
あさみは涙。
「で、次の日戻ってきたの?」
「うん。朝の仕事の会社には電話して、…後で恩人に手紙を送った。」
「それでおじいさんやおばあさん達には説明したんだよね。」
「うん。まずはナオキさんの家。」
「ただいま。」
「おかえり、直樹。どうしたのよ。外泊なんて。それに、お父さんまで。」
「…紹介したい人がいる。会って欲しい。」
ナオキと手をつないだあさみ
「あさみに会いたかった。愛してる。赤ちゃんを一人で抱えるな。オレの子供だ。愛してる。」
「何で…?」
キス。
「プレゼントがあるんだ。」
あさみの左手の薬指に指輪。
「!?」
ハートのダイヤのリング。
「ナオキさん…。」
「あさみ、婚姻届に判を押してある。」
「…赤ちゃんを愛してくれるの?」
「愛してるよ。オレとあさみの間に授かった天使。」
「…はい。」
あさみは泣いて返事する。
キス×キス×キス。
「何ヶ月だ?」
「9ヶ月。もうすぐ会えるよ。」
「あさみ、帰ろうか。」
「…パパやママやお姉ちゃんにもお兄ちゃんにも妊娠の事言ってないの…。」
「二人で謝りに行こう。」
「…荷物があるから。明日でいい?」
「今日はあさみといたい。いいかな?」
「ナオキさん、お仕事…。」
「親父に言っておく。」
「?」
「親父が社長なんだ。」
「…え。」
「言いにくいけど一般的に社長令息って言われる。」
「…。」
ママは来る。
「帰るのでしょ?」
封筒。お金。
「?」
「いつでもいらっしゃい。出産祝いも先払いよ。」
「はい…。」
あさみのアパート。入るなりキス。
「ナオキさん。」
「長男の息子が3人生まれた時、3人目は不慮の死を遂げる。」
「…え?」
「オレがあさみから聞いた時の不安は家に伝わる呪いからなんだ。」
「…。」
「オレの遺伝子を持つ長男へも継がれる。あさみは子供が好きだ。だからこそ呪いに耐えられるか心配だった…。一生結婚しないと思っていた。呪いを持った子供かもしれない。」
「…。」
「あさみを愛してる。愛しい。」
「…ナオキさん。私の事を考えて…。」
「うん。」
「ごめんなさい。」
「あさみと会えたからもういい。」
あさみは涙。
「で、次の日戻ってきたの?」
「うん。朝の仕事の会社には電話して、…後で恩人に手紙を送った。」
「それでおじいさんやおばあさん達には説明したんだよね。」
「うん。まずはナオキさんの家。」
「ただいま。」
「おかえり、直樹。どうしたのよ。外泊なんて。それに、お父さんまで。」
「…紹介したい人がいる。会って欲しい。」
ナオキと手をつないだあさみ