新月の夜
け寄り、
「誰の子供…まさか、あの男!?やっぱりあの男あさみをかくまって、監禁して!?…汚い!」
「…違う。故郷を離れた時、もうお腹に赤ちゃんが宿っていた。」
「…故郷を離れた?」
「あの日、私はナオキさんに妊娠を告げた。」
「え…。」
「私がナオキに怒りに行った時、あさみの妊娠を知ってたというの?…最低!」「…あの男は聞き捨てならないけどあの場面で真実は言えないだろ。一方的に責めて言葉さえも許されなかった。」
ナオキだ。
「うるさい!あなたを許さない!」
「…いいよ、美亜に認められなくても。でも、あさみも子供も一生かけて守る。命が尽きるまで。」
「…お姉ちゃんごめんなさい。私、不安だった。私の一度のわがままで宿った命。本当に愛してくれる?だから誰にも内緒で、誰とも会わないだろう〇〇に一人で行って、私だけで育てていこうと思ってた。働いて、自分そっちのけで出産費用を貯めて。一生子供といようと思ってた。」
「…あさみ。」
「昨日、ナオキさんが迎えに来て、プロポーズされたの。お姉ちゃんに会って打ち明ける事を促したのはナオキさん。お姉ちゃんが心配してるからって。」
「え?」
「殴るくらいかわいい妹だから。美亜のおかげであさみに会えた。」
「…私はあなたを恨んでいたのよ、なのに私を気にしていたの?。」
「当たり前だ。尊敬してるから。妹を愛してる。大事に思うキモチ。」
「で、兄さんが産まれたわけだ。」
「…パパやママには最初は理解されなかったわ。殴られてたのを見たわ。」
「当たり前だ。」
「でも、時は迫っていた。本当に痛かったわ。難産で。40時間くらい苦しんで。でもずっとナオキさんがいてくれた。」
「ああ…痛い、ああ〜っ!!はぁはぁはぁ…。」
「大丈夫だ。」
「ナオキはあさみの腕を握る。」
「ああ〜!!」
あさみは叫ぶ。そして泣き声。男の子。あさみは泣く。ナオキはあさみの髪を撫でて、
「ありがとう。あさみ。」
あさみは赤ちゃんを抱く。
「…小さくてかわいい。」
あさみは赤ちゃんにキスして。
「よく頑張ったね。はじめまして、ママだよ。生まれてきてくれてありがとう。」
「オレが生まれて、よかったの?女の子欲しかっただろ?オレが生まれたことによって生めなくなった。
「誰の子供…まさか、あの男!?やっぱりあの男あさみをかくまって、監禁して!?…汚い!」
「…違う。故郷を離れた時、もうお腹に赤ちゃんが宿っていた。」
「…故郷を離れた?」
「あの日、私はナオキさんに妊娠を告げた。」
「え…。」
「私がナオキに怒りに行った時、あさみの妊娠を知ってたというの?…最低!」「…あの男は聞き捨てならないけどあの場面で真実は言えないだろ。一方的に責めて言葉さえも許されなかった。」
ナオキだ。
「うるさい!あなたを許さない!」
「…いいよ、美亜に認められなくても。でも、あさみも子供も一生かけて守る。命が尽きるまで。」
「…お姉ちゃんごめんなさい。私、不安だった。私の一度のわがままで宿った命。本当に愛してくれる?だから誰にも内緒で、誰とも会わないだろう〇〇に一人で行って、私だけで育てていこうと思ってた。働いて、自分そっちのけで出産費用を貯めて。一生子供といようと思ってた。」
「…あさみ。」
「昨日、ナオキさんが迎えに来て、プロポーズされたの。お姉ちゃんに会って打ち明ける事を促したのはナオキさん。お姉ちゃんが心配してるからって。」
「え?」
「殴るくらいかわいい妹だから。美亜のおかげであさみに会えた。」
「…私はあなたを恨んでいたのよ、なのに私を気にしていたの?。」
「当たり前だ。尊敬してるから。妹を愛してる。大事に思うキモチ。」
「で、兄さんが産まれたわけだ。」
「…パパやママには最初は理解されなかったわ。殴られてたのを見たわ。」
「当たり前だ。」
「でも、時は迫っていた。本当に痛かったわ。難産で。40時間くらい苦しんで。でもずっとナオキさんがいてくれた。」
「ああ…痛い、ああ〜っ!!はぁはぁはぁ…。」
「大丈夫だ。」
「ナオキはあさみの腕を握る。」
「ああ〜!!」
あさみは叫ぶ。そして泣き声。男の子。あさみは泣く。ナオキはあさみの髪を撫でて、
「ありがとう。あさみ。」
あさみは赤ちゃんを抱く。
「…小さくてかわいい。」
あさみは赤ちゃんにキスして。
「よく頑張ったね。はじめまして、ママだよ。生まれてきてくれてありがとう。」
「オレが生まれて、よかったの?女の子欲しかっただろ?オレが生まれたことによって生めなくなった。