【続編】カゴの中身
雷さんの立場を悪くするわけには行かないから。



安心して入った部屋は、ベビーベッドが置かれてる親子専用の部屋。



雷さんが考え出した家族で泊まれる部屋。



ミルクを作るためのモノや、頼めば離乳食も作ってくれる。



子沢山ならではの雷さんの案でこのフロアが作られたと言っていた。



「奥様、社長からの伝言です」

「はい?」

「こっちは任せろとのことですので」

「心配ですけどね…」

「マッサージ、予約しました。お嬢様がいらっしゃるのでシッターを呼びますね」



雷さんの配慮だ…。



そこまでしてもらわなくともいいのに…。



夜になり、部屋に運ばれてきた料理を食べた。



家で食べるようなのじゃなくて、シェフが作る自信作。



なにかと気を使われてるのは感じている。



その後はお風呂に入ってマッサージ。



「骨盤歪んでますね」

「5人も産みましたからね~…。あぁ、気持ちいい~…」

「至る所が凝ってます…」



日頃の子育ての蓄積物だよ…。



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