【続編】カゴの中身
カラダが軽くなって、美衣を寝かしつけた後、テレビを見ながらゆっくりした。



みんなが寝ただろう時間にかかってきた電話。



「大丈夫だった?」

「ダメだろ。天と厘がズット泣いてたな」

「そっか…」

「双子はメシ食ってすぐ寝たし。善は相変わらず。でもなんか感じてんだろうな、全員ブルー」



帰りたくなって来た…。



家出しといてホームシック…。



「マッサージありがとね」

「そのくらい贅沢にはいんねぇよ。で、美衣は?」

「寝てる。静かだからおとなしいよ」

「そうか。じゃあ留宇も早く寝たらいい。せっかくだからエステも予約しといたしな」

「えぇぇぇっ!?」

「休暇だ休暇。じゃあな」



雷さんの優しさ…。



絶対大変なのは雷さんなのに…。



あたしはこんなことしてていいんだろうか…。



でもとにかく今日は寝る!!



また明日考えよう…。



善も芽衣も由衣も天も厘も…みんなオヤスミ…。



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