あなたへ
「んーいるけどたまには


女とつるんでもいいかな
って思ってよ。」



そう言って大河はパンを口に放り込んだ。



「あんた女嫌いって噂流れてるよ。」






「あー、だって俺実際に嫌いだし。

ぶりっことかナヨナヨとか見ててキモい。」



「あー、一応ウチ女子なんですが。」



「いやー、シンは普通の女子と違って

自分は自分って感じだろ?

むしろそういう女尊敬する。」



「ふーん。でも男って小さくて可愛くてナヨナヨの


女を守りたいって思うんじゃないの?」



「別に俺はそうはおもわねえな。」



「ふーん。


変なの。」



「変なのって…笑


俺はただ計算して男に媚びたり

影では強い癖に男の前では弱くなったりとかさ


そんな奴より全然可愛くなくても素でいる奴のほうが

綺麗だと俺は思うんだ。」


大河がそういって八重歯を見せて笑う。










「可愛くないわ余計だし。」



私また可愛くないこと言っちゃった。



でも大河は気にしてない様子で、



笑っていた。
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