あなたへ
大河が入学式の夜


俺と飲んでた時



たしかに言っていたんだ。



大河はモテるのに



恋愛に奥手で



冗談でも普段そんなこと言う奴じゃない。



けど




「俺一目そいつを見ただけで



頭から離れねぇんだ!!」




「まじか?なんて奴?」



「渡辺心だって。



さっき井出から仕入れた★」



俺は心底びっくりした。



こんな嬉しそうな大河は初めて見た。




「そうか。よかったな。



運命の……。って奴だな。」



「そうだな!!


あっ!!今度仲良くなったらお前に紹介するよ。



でも、取るなよ〜★」






「わ〜ってるよ。



俺がそんな奴に見えるか?

それに俺みたいにガキっぽいの誰も相手しねーよ。」




「いや!!もしかしたら心ちゃん可愛い系が好きだったり…。」



「そんな奴なかなかいねぇよ笑


安心しろ。」



「まあ、お前信用してるし!!」








俺はなんて奴だ。



親友の好きなひとを



好きになるなんて。



これ以上好きになっちゃためだ………。








俺なんかが………。
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