あなたへ
第4章
私が教室に入ると私の席に大河が座っているのが見えた。



私の机に何かいたずら書きをしているようだ。



私は後ろのドアから入り大河の背後に回った。




トンッ



大河の肩に手をのせる。



大河がびっくりした様子で振り返った。




「うわぁああぁあ!!」



顔を赤くしながら大河が机を隠す。



赤いと言っても大河は顔黒なのでよく解らないけど。



「何してるのかな?」




ニコッと満面の笑みの私。


顔が引き攣る大河。



周りの痛い視線。




どうしてくれよう。




ゴンッ



大河頭にゲンコツを食らわして追い払い席に座った。


書いていたのはどうやら私への伝言のようだ。



「放課後一緒に帰らない?」


こう書いてあった。
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