Eternal
拍手の渦の中
ふたりは同じ楽屋に通された。


となりの席に座り
お互い何を話すわけでもなく
ただ窓の向こうを眺め
カレはひたすらタバコを吸っていた。


ねぇこれは夢なの?


全てはじめから出来ていた話なの?


何故キミは何も知らないワタシの告白を
オッケーしたの?


何でなの????



ワタシにとって
今日の日は夢の中だった。



キミのコエをちゃんと聞くまで
キミにちゃんとふれるまで
ワタシはずっと夢だと思ってた。



キミがこの東京に残ったのも
また会えたのも
やっぱりウンメイなの?



いろんなことをたどっていけば
全てが決められたウンメイとしか
思えないはずなのに
このときのワタシはまだ
このウンメイに気づいていなかったのだ。



こんなのきっと偶然だって
そう思っていたから・・・
< 14 / 78 >

この作品をシェア

pagetop