僕らは知らなかったから


悔しい悔しい悔しい。
そう思っていたその時。


「ねえ。」

いきなり声をかけられる。
振り返るとそこには数人の女子。


「弥生ちゃん、わざとでしょ?」

「美緒!違うよ」

すぐ凪沙がとめに入る。

「凪沙は気づいてないかもしんない
けど、あれ手がすべったんじゃないよ」

強気でそういうともう1度うちの方を向き

「でしょ?」

と言った。



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