足音さえ消えてゆく
「あら、それくらい今じゃ当たり前よ、私の友だちの道絵さん知ってる?」
恵美が、心外とでもいいたそうな顔で身を乗り出す。
「あぁ、あのリスっぽい顔の子?」
思い出すかのように首をかしげて母も答える。
「そうそう、あの子なんて12才も離れたバツイチと結婚したらしいよ」
「へぇー。あの子がねぇ」
・・・なんだか話が違う方向に行ってるし、父も家にあるティッシュを全部使いそうな勢いだ。
「ちょっと聞いて!あのね、あの人は全然違うの。涼子さんってよく話するでしょ?その涼子さんの彼氏さんなんだからね」
まぁ、若干違うがこの際仕方ない。
3人が驚いた顔でこっちを見るのを確認して、私は続ける。
「分かった?今日は涼子さんのことで相談にのってあげてて、帰り送ってくれただけ。大学生と付き合うわけないじゃん」
しばらくの間が空く。
「・・・そっか、そうだよな。カナが誰かと付き合うなんて早すぎるもんな」
「そうよー、恵美が変なこと言うから」
「だって、そう見えたんだもん」
恵美が、心外とでもいいたそうな顔で身を乗り出す。
「あぁ、あのリスっぽい顔の子?」
思い出すかのように首をかしげて母も答える。
「そうそう、あの子なんて12才も離れたバツイチと結婚したらしいよ」
「へぇー。あの子がねぇ」
・・・なんだか話が違う方向に行ってるし、父も家にあるティッシュを全部使いそうな勢いだ。
「ちょっと聞いて!あのね、あの人は全然違うの。涼子さんってよく話するでしょ?その涼子さんの彼氏さんなんだからね」
まぁ、若干違うがこの際仕方ない。
3人が驚いた顔でこっちを見るのを確認して、私は続ける。
「分かった?今日は涼子さんのことで相談にのってあげてて、帰り送ってくれただけ。大学生と付き合うわけないじゃん」
しばらくの間が空く。
「・・・そっか、そうだよな。カナが誰かと付き合うなんて早すぎるもんな」
「そうよー、恵美が変なこと言うから」
「だって、そう見えたんだもん」