足音さえ消えてゆく
目が覚めた時に思ったことは、
「あ、FM聴いてない!」
だった。
昨日とはうってかわって快晴の朝だった。
リビングに行くと、すでに恵美が朝食の準備をしてくれていた。
私の姿を見ると恵美はにっこり笑って、
「おはよう。おなかすいたでしょう?」
とご飯をよそってくれた。
「うん。なんか深い眠りだったみたいで、夢も見ずに爆睡しちゃった」
ご飯を受け取りながらそう言った。
夕飯を食べていなかったせいか、無性にご飯がおいしい。いつもは感じない味噌汁の香りがリビングにただよっているのもよく分かる。
「おはよう」
スーツを着た母が小走りでやってきた。私の顔を見ると、
「あら、カナ。昨日はおなか空きすぎて早くご飯食べたんだってね」
と頭をポンポンとたたいた。
「あ、FM聴いてない!」
だった。
昨日とはうってかわって快晴の朝だった。
リビングに行くと、すでに恵美が朝食の準備をしてくれていた。
私の姿を見ると恵美はにっこり笑って、
「おはよう。おなかすいたでしょう?」
とご飯をよそってくれた。
「うん。なんか深い眠りだったみたいで、夢も見ずに爆睡しちゃった」
ご飯を受け取りながらそう言った。
夕飯を食べていなかったせいか、無性にご飯がおいしい。いつもは感じない味噌汁の香りがリビングにただよっているのもよく分かる。
「おはよう」
スーツを着た母が小走りでやってきた。私の顔を見ると、
「あら、カナ。昨日はおなか空きすぎて早くご飯食べたんだってね」
と頭をポンポンとたたいた。