足音さえ消えてゆく
「いや、もうなんて謝っていいのか・・・」
洗面所に行き、前よりも大きくなった染みを洗って出てくると、小浜は土下座でもしそうな勢いで謝ってきた。
「いや、こうなる予感はあったから気にしないで」
「めんぼくない!」
深々と頭を下げる小浜を見ていると、彼が涼子を好きなのがよく分かった。
「いつから涼子さんのこと好きなの?」
「いや、それは、その・・・」
「コーヒーの染みって落ちにくいらしいんですけど?」
そう意地悪く言うと、小浜も観念したのか、
「はい・・・電車で見かけるようになった時、いや・・・初めて見た時からかもしれないです」
と素直に話し出す。
「涼子さんには伝えてはいないの?」
「ん・・・伝わっていると思うんだけど、拒否されてるかんじ」
「もう少し分かりやすく言ってくれない?」
「あ、すみません」
これではどっちが年上なのか分からない。
洗面所に行き、前よりも大きくなった染みを洗って出てくると、小浜は土下座でもしそうな勢いで謝ってきた。
「いや、こうなる予感はあったから気にしないで」
「めんぼくない!」
深々と頭を下げる小浜を見ていると、彼が涼子を好きなのがよく分かった。
「いつから涼子さんのこと好きなの?」
「いや、それは、その・・・」
「コーヒーの染みって落ちにくいらしいんですけど?」
そう意地悪く言うと、小浜も観念したのか、
「はい・・・電車で見かけるようになった時、いや・・・初めて見た時からかもしれないです」
と素直に話し出す。
「涼子さんには伝えてはいないの?」
「ん・・・伝わっていると思うんだけど、拒否されてるかんじ」
「もう少し分かりやすく言ってくれない?」
「あ、すみません」
これではどっちが年上なのか分からない。