足音さえ消えてゆく
「ま、いいや」
話をすすめるためにも、一旦ここは引き下がろう。
ほっとした様子の小浜がまたコーヒーに手を伸ばそうとしたので、私はあわててそれを押しとどめた。
「あのね、私の話を全部聞いてからこれは飲んでね」
また噴き出されちゃかなわない。
咳払いをひとつして、私は話し出す。
「涼子さんね、二日前から学校行ってないらしいの。弟と同じクラスだから聞けた話なんだけど、どうやら家出しちゃったらしいのよね・・・。メールアドレスも変えちゃったみたいで連絡つかないの」
「なんだって!!」
小浜が勢いよく立ち上がり、反動でコーヒーのコップが倒れた。そう、お約束どうり私の方へ向かって・・・。
話をすすめるためにも、一旦ここは引き下がろう。
ほっとした様子の小浜がまたコーヒーに手を伸ばそうとしたので、私はあわててそれを押しとどめた。
「あのね、私の話を全部聞いてからこれは飲んでね」
また噴き出されちゃかなわない。
咳払いをひとつして、私は話し出す。
「涼子さんね、二日前から学校行ってないらしいの。弟と同じクラスだから聞けた話なんだけど、どうやら家出しちゃったらしいのよね・・・。メールアドレスも変えちゃったみたいで連絡つかないの」
「なんだって!!」
小浜が勢いよく立ち上がり、反動でコーヒーのコップが倒れた。そう、お約束どうり私の方へ向かって・・・。