Sweet Kiss+おまけ


なんだろうと思いながら私も真弥の目線を追ってみると、


さっきぶつかった男の人がまだ後ろに立っていて、


「野上(ノガミ)さんだよね?」


と、私の名前を呼び話しかけてきた。




「…はい、そうですけど…」



真弥の手間、男の人と話したくないんだけど話しかけられたからにはしょうがない。



しかもよく見るとその男の人は同じ学科の人で、


だけどほとんどというか、全くといっていいほど話したことがない人。


前にちらっとペンを貸してあげたぐらい?




そんな人がなんで私に話しかけてくるんだろうとか不思議に思ったけど、


今はそれどころじゃなくて隣にいる真弥が怖すぎる。



悪いけど、お願いだから早くどっか行って!



だけど私の思いもなど全く通じてなくて、どっか行く気配すらない。




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