Sweet Kiss+おまけ
私の目の前まで来ると、
乱暴に腕を掴んで歩き出した。
爪が腕に食い込んですごく痛い。
だけど、そんなこと言えるはずもなく痛みに耐えながらついていくしかない。
すると誰かと肩がぶつかってしまった。
「あっ、すいません。」
そして謝って後悔。
肩がぶつかった相手は男の人だった。
恐る恐る隣にいる真弥を見上げてみると
すごい血相で私を睨み付けていた。
ゾクッ
「ご、ごめん」
「……」
慌てて謝ってみるもの返事が聞こえないので、恐る恐る顔を上げてみると
真弥は私の後ろの方をじっと見つめていた。