1年間の恋愛~タイムリミットは1年間~
あたしは、たとえ地震が起こっても気付かないぐらい、集中して聞いていた。
「石崎英里華です。趣味は読書です。どうぞよろしくお願いします…。」
繊細すぎて、透明すぎて、消え入りそうなほど綺麗な声で、その子は自己紹介をした。
整った顔立ちをしている彼女に、その声は、反則なほど似合っていた。
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