スキ。
ぁいつ
あたし、寺田舞衣は今年、高校1年になった。                   
まだ、桜がまい散っている5月。入学式に一目惚れしたあの人をみつめている。    あの人とは・・・荒木悠馬。金髪に、ピアス、征服はろくに着れていない。だけど、あたしはこいつに恋をした。                            「まいー」あたしを呼ぶのは、同じクラスの清水千春。    
「なにー。ちはるぅー」
「聞いてぇ!!あたし彼氏できたー」
「まじで?!よかったねぇ、千春!相手はうわさの長門康季クン?」
「ピンポーン。うちらりょー想いだったみたい。エへへ」
いいなぁ彼氏かあ・・・。あたしも彼氏ほしぃ・・・。
「舞衣わスキな人とか、彼氏いないの?」
あたし?あたしは・・・。
「す、すきな人ナラ・・・。」
「だれぇ?!おしえろー」
その時、幼馴染の和也が・・・
「舞衣は、悠馬だろ?よくゆーまみてるもんなッ」
えっっ!なんでわかんの?!?!
「そうなの?!舞衣?」
「う、うん・・。ないしょだよ?和也も!」
「わっかてるよん★応援してるカラ」
「しょうがねぇなぁーだまっててやるよッ」
キーンコーンカーンコーン
「舞衣ー帰ろぉ」
「ぅんーちょっと先に行ってて」
「はいよー」
あ・・・悠馬・・
「おい、チビ!!なに見てんだよコラぁ」
・・チ、チビぃぃぃぃ??
「ご、ごめん・・」
先が思いやられるよー・・・。
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