報復サイト~正義の死(バツ)を~
「衣…理……。」
沙織は、静かに泪を流した。
手には朝刊を握り締めていた。沙織は、血まみれのベッドの上で泣いていた。
『ぐふふふ…くく…
あははは…。』
病室に不気味な笑い声が響く。沙織は、ただ…泣いていた。
「内橋さん。点滴を交換しますね。」
若い看護師は、病室に入って言った。この看護師は、天然で何ひとつ動じない性格の為か不気味な沙織をひとつも恐がらないので沙織の看護を任されていたのだった。
「出て行ってっ!」
沙織は、看護師に叫んだ。看護師は、律儀にお辞儀をして部屋を出て行った。
「衣理…なんで…。」
沙織は、ただ泣く。