報復サイト~正義の死(バツ)を~
そう言って愛未は、兄の手を借りてゆっくり立ち上がった。
「愛未。部屋で少しやすめ。」
言われて愛未は、頷いて部屋に入って行った。悟は、それを見守ってから自室に入った。
「ふぅ。」
悟は、ノートパソコンを開いた。すると、メールが一通届いていた。
「なんだ?」
悟は、メールを読むことにした。
―『怨霊と化して人を罰する彼女は、誰にも止められない…。手を出さない方が身の為。それが、私からの最期の忠告です。
黒谷蓮実』―
悟は、最後の差出人の名前を見て驚いた。よく見るとメールアドレスは、この世に存在しないモノだった。
「手を…引け…か。」
悟は、頭を抱えた。