報復サイト~正義の死(バツ)を~
愛未は、侑菜の母親のことを考えた。
娘の『死』については、自分たち“親”の責任がおおいにあったと侑菜の母親は思っていた。
<ザッ…ザザッ……。>
急に、テレビが唸り始めた。
愛未は、ハッとして突っ伏した顔を上げてテレビを見た。
<ザッ…ザザッ……。じゃ…まを……する…なぁぁぁ。>
愛未は、びくっとして立ち上がった。すると、また
<ザッ……ザザッ…もう……追うなぁぁぁぁ…。>
と、言う唸りの声がしてテレビがブツっと音を立てて電源が切れた。
愛未は、少しよろけながら真っ白のソファーに座った。