報復サイト~正義の死(バツ)を~
“『いつも…見てるよ……。』”
静かに言ってる気がした。愛未は、そっと瞼を閉じてやり過ごそうとした。
忘れられるか……
この怨み。
忘れられるか……
この哀しみ。
忘れられるか……
この虚しさ。
愛未を、寝かせまいと侑菜は言い続ける。侑菜は、愛未を見ていた。
愛未は、瞼をギュッとつぶって現実逃避を謀った。しかし、声が止むことはなかった。
結局愛未は、一睡も出来ずに朝を迎えた。陽の光が入ると部屋の中の空気が“希望”に溢れ美しく見えた。