報復サイト~正義の死(バツ)を~
会場を埋め尽くす記者の人波がザァッと分かれて学校長へと続く道が開いた。
「杉並侑菜…さん…。」
学校長は、震える声で少女に言った。
<そうです…。やっと…私を…見てくれましたね……。>
言われて学校長は、口を半開きにしたまま制止画のようになっていた。
<私を…供養……すると、聞こえましたが…?>
学校長は、ようやく忘れに返った。
「あっ、あぁ。君を供養しようと思ってる。」
学校長は、はっきりと返した。
<私を?ふふふ…許さない……“供養”ですって?あははは…“イジメ”を見ないフリして来た、あなたが……?>