報復サイト~正義の死(バツ)を~
第ニ章 二つの遺書
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『私は、イジメられていました。友達だと思っていたみんなが敵でした。苦しくて…もう生きていたくありません。私を苦しめた、愚かな者たちよ、最後に言っておきます。正義の罰は下される…愚かで哀れなあなたたちに、一人残らず。』
そう遺書を残して自殺した少女・杉並侑菜。
彼女の死からまだ一日も経っていないのに、同じクラスの女子のリーダー核である高野美幾もが自殺した。
このことにより警察も黙っていられなくなった。
「この度は、お悔やみ申し上げます。お嬢さんの最近の様子についてお聞きしたいのですが。」