報復サイト~正義の死(バツ)を~
「はい。良く解らないサイト画面になってました。」
父親は言って娘のノートパソコンを刑事たちに差し出した。
「調べさせて頂きます。」
刑事は言って鞄にノートパソコンをしまった。
「では、今日はこのへんで失礼します。」
刑事たちは父親に言って帰って行った。
「侑菜-!侑菜-!何処に居るの!帰り道で迷って困ってるの?」
刑事を見送って家の中に戻ると妻の部屋から叫び声が聞こえてきた。
「どうした!」
「あなたっ!侑菜が居ないのよ!」
妻はそう言って夫の服を握り締めた。
「大丈夫だよ。大丈夫だから、ゆっくり寝ていなさい。」
夫は妻にそう声をかけるしかなかった。
妻は眠った。