報復サイト~正義の死(バツ)を~
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「ハッ!」
志保は布団に飛び起きた。
酷い寝汗をかいていた。すぐに鏡の前に立って自分を映した。
すると…。
「なっ、何これ!」
鏡に映った自分の首にくっきりと絞められた手の跡が残っていた。
「まさか、夢じゃなかったの?」
美幾に首を絞められた感覚が如実に甦ってきた。志保は首の跡を撫でた。すると、跡がみるみるうちに消えてなくなった。志保はそれを見て背筋が凍りつくような感覚に襲われた。
「なんなの…。」
志保は鏡に映る自分の全てを前にして呟いた。
「志保-。学校がお休みだからっていつまで寝てるの!」
階段の下から声をかけられて志保は我に返った。
「今、起きた。」
志保は母親に返して着替えて居間に下りた。
「おはよう、ママ。」
「はい。おはよう。」
母親はくす笑いながらダイニングテーブルに朝食を出してくれた。