Love....really?


あの出会いから
一周間。
いつものように
屋上でギターを弾く。
今日は晴天だ。
なんか
あまり嬉しくない。
青空は好きじゃない。
アタシに似合わないから。


だから
あんまり
弾く気にならなかった。
立ち上がった瞬間



「今日は
もう帰っちゃうの?」



後ろから声がした。
振り向くとフェンスに
男の子が座っていた。
その顔を見て
一瞬目を疑った。
坂上 水にそっくり
だったから。
でも違う。
目が覚めてない。


「なんで晴れてる日は
弾く時間短いの?」
ひょいっと飛び降り
アタシの目の前に来る。
目以外は
水にそっくりだ。
思わず見とれる。


「聞いてる?」
はっと我にかえる。
「晴れてる日は
あんまり
弾く気がしないの。」
「ふーん。」
声まで似てる。


まさかと思い
思ったことを
聞いてみた。
「兄弟とか…いる?」
「俺一応さ
年上なんだけど。
タメ語?
まあ良いけどさ。
てか
俺のこと知らない?」


「ごめん。
知らない。」
「え?!
てかどんだけ!?
二年の坂上兄弟有名
なんだけど。
お前ら槙野姉妹と
同じくらい。」


坂上…。
やっぱり。


「坂上 水の兄弟?」
「そうだけど?
お前らと同じ双子。
まあ二卵性だから
お前らほど
似てないけど。」


坂上 水と
同じ高校だったんだ。
他の話はよく
聞いてなかった。



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