Love....really?
「水と知り合い?」
「…まあ、一応。」
この人は
水とは違う雰囲気。
でもやっぱり
幸せそうには見えない。
美羽みたいに
辛さを隠してる
感じがする。
「へえー。
ねえ、ギターもっと
弾いてよ。」
「なんで??」
「槙野の弾くギター
好きなんだ。」
「…え?」
そんなこと
初めて言われた。
なんか嬉しかった。
「俺一年生が入学して
一週間ぐらいの時に
初めて槙野の
ギター聞いたんだけどさ
その時たまたま
さぼってて
寝てたらなんか
綺麗な音が聞こえて
来てさ。」
なんだか嬉しそうに
話すのを見て
純粋なんだな
と思った。
「見たら槙野が
ギター弾いててさ。
それから
毎日来るようになった。
毎日槙野の
ギター聞いてた。」
一人でただ
弾いてるだけの
つもりだったのに
この人ずっと
聞いてたんだ。
ちょっと恥ずかしく
なった。
「俺、坂上 空。
【サカウエ ソラ】
よろしく!」
「よろしく。」
普段はこういうタイプ
苦手なんだけど
不思議と平気だった。
坂上 水に
似てるからかな?