Love....really?

「こころ!おかえり!」
教室に入るなり
授業中なのに
大声を出して
アタシを呼ぶのは
親友の夢【ユメ】。


周りの視線が
一気に注目する。
ふうっとため息をつき
「ただいま。」
と小声で返す。
その言葉に満面の笑を
浮かべるゆめは
可愛いらしかった。
素直で純粋だと思った。


先生には何も言われなかった。
始めのうちはブツブツと
文句を言われたが
完全無視をしていたので
諦めたみたいだ。


その変わり
周りのクラスメートには
コソコソと何かを言われる。

【いつも一人で何してんだろうね?】

【あやしいし奇妙だよね。】


そんなこと
気にもならなかった。
言いたいように
言えばいい。
誰にどう思われようが
構わない。
関わりたくない。
ずっとそう思っていた。


友情という言葉は嫌い。
信頼なんてないに近い。
周りにいうと
ひねくれていると
言われる。
でもこれはアタシが思う
事実だから。


ひねくれていたって
別に良い。


その時
一つの小声が
耳に入った。




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