Love....really?
過去
季節は過ぎて
7月。
夏に入った。
今日は家の近くの
あの公園で
水のギターを聞いていた。
週に2、3回は
ここに来て聞く。
たまにアタシも弾く。
最近会話がうまく
できるようになった。
よく笑えるように
なった。
そして
よく悩むようになった。
恋の悩みだ。
相談できる人がいない。
−♪−−♪♪−
水の弾く
ギターの音色は
前に比べて
段々と優しい音色に
なってきた。
こころは
その音色が
大好きだった。
「ねえ、水。
水はどんなイメージをして
この曲作ったの?」
「思いつきかな。
なんとなくの。」
「前より音が
優しくなった。」
「こころの純粋さが
うつったのかもな。」
そう言った水の顔は
優しかった。
…でも、
寂しそうだった。
「アタシ純粋?」
「純粋すぎる。
見てて
おかしいくらいに。」
「ひどい!」
純粋と
褒められたあとに
馬鹿にされたので
嬉しさは吹っ飛んだ。
でも思った。
アタシは
水のこういうとこも
含めて、全部
大好きだなあと。