Love....really?
「こころー!
ちょっと
高野先輩のとこ
行きたいから来て!」
「うん。」
ゆめに呼ばれて
ついていく。
高野先輩はゆめの彼氏、
らしい。
最近知った。
優しそうな顔の人で
ゆめとすごくお似合い
だと思う。
高野先輩は2年生。
水にも会えるかな?
そう、
少し嬉しい気分でいた。
あ…。
水がいた。
隣には可愛い女の先輩。
そのまま二人で
歩いてくる。
会いたくない。
逃げたい。
でも…
足が動かない。
もう逃げられない
距離になってしまった。
「よお。」
「あ、うん。」
…せっかく水が
声かけてくれたのに
それしか言えなかった。
女の先輩が
振り返ってアタシを
きついめつきで睨んだ。
アタシは視線を反らす。
悔しい…。
そう思いながら
ただ呆然と
立ち尽くしていた。