Love....really?
「こーころ!」
誰かの声。
振り返ると空がいた。
「どした?
そんなアホづらして。」
「してない。」
「いや、してる。」
「ショックうけた…。」
「なんで?」
水のほうをゆび指す。
「水とありさ?」
「あの人ありさって
いうの?」
「高見ありさ。
可愛いよね。」


たしかに
すごく可愛い。
悔しい…。


「何?
ヤキモチ妬いてんの?」
「…うん。」
「ありさ、
最上級に性格悪いよ。」
「そうなの?」
たしかに悪そうだけど


悔しい

悔しい



「なんでそんな
ショックうけてんの?
あんなヤツに
負けるなよ。」
「無理だよ。
最近水と
話してないし…。」
「ばーか!
努力をしろ!努力を!」
「…え?」
「恋する乙女は
可愛いく
なるために
努力すんの!」
「うん…。」
「本当にわかってる?」
「よくわかんない。」
「あーもう!
水取られちゃうよ?」
「やだ!」
「ぢゃあ、
放課後授業は
サボりで!」



そのまま手を
引っ張られ
学校を飛び出した。



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