Love....really?

「ねえ!こころ!
たまには
放課後遊ぼうよ!」
帰ろうとするアタシに
にこにこと
笑いかけるゆめ。
「…パス。」


そのまま教室をでる。
めんどくさい。
そう思った。
親友っていっても
結局カタチだけだ。


アタシには
愛だとか
友情だとか
努力だとか
夢だとか
希望だとか
そんなものはすべて




意味のないものだ。



そのままさっさと歩き
家へ帰る。


「ただいま。」
先に美羽が家にいた。
「おかえり!
ご飯20時には
できるから!」
「うん。」
料理のできない
アタシのかわりに
いつも美羽が
ご飯を作る。







アタシ達に
親はいない。






家族は二人だけ。



小さい頃から二人で
生きてきたようなものだ。
ものごころつく前に
両親は離婚。
母親に引き取られたが
遊び歩いて
めったに帰宅せず
お金だけおいていった。
今でもそう。



アタシ達は二人で
支えあって生きてきた。






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