恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
ガサッと音がして、さっきもらったキャンディの束が指から滑り落ちる。

「あっ…」

「…いーから」





絹川くんは私の手を押さえると、またキスを続ける。



元カレとのキスとは、全然違う。

何なんだろ、このフワフワした甘いひと時…。

まだ絹川くんを好きって、お互い確認もしてないのに

こんな事になっちゃってるし。





もっと…って思う自分がいて、自分じゃないみたい。

絹川くんは私から唇を離すと、嬉しそーに笑う。

「やった、もーオレのもん」

子供みたいな笑顔をみせ、ギューッと力いっぱい私を抱きしめた。



「く…るしいよ」

「オレも、苦しー」

「…え?」

「いつ、好きんなってもらえんのかな。やっぱり一方的だと…悲しーし」



意外な言葉。

絹川くん…私が好きじゃなくても、オレの女になれとかって強引だったくせに。

「さぁ…いつだろね。絹川くんが、真面目になったら…かな?」

「はっ?」

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