恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「オレ今はもう真面目だっつの。髪も黒くしたしー、ケンカもカツアゲも無免許も飲酒喫煙、全部ナシだから。

後何があんだよ…」

全部ナシって…今まで全部やってたのかなぁ。

「…髪は、また金髪に戻すんでしょ?」

「いや…わかんねえ」

絹川くん髪を指でいじり、ちょっと考えてる。

戻すんだぁ。




「ん…でもさ、目立つ必要もうねーから。さやが嫌だつーんなら、このままでいる」

「…本当?」

「あぁ」

「もうちょっと…茶色くてもいいよ。その方が似合いそう」

絹川くんの頭に手を伸ばし、髪をはらりとすくう。

「くすぐってー。何か腹がこそばいっ。…ヤベ、チョー好きなんだけど」

腰に両手を回され、スッポリと絹川くんの腕の中に収まる私。

向かい合わせで、じっと見つめられる。



絹川くんの事、そんなにたくさん知らないけど…

もっと…

知りたい。




これが、好きって事なのかな。






その後も私たちは何度か唇を重ね

絹川くんの理性が吹っ飛びかけてきた頃…

チャイムがなった。



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